森永 マウントレーニア カフェラッテ メープル&ハニー しあわせYELL カップ240ml
- 価格:190円
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総合評価 5
円熟した悪漢ぶり
不変だと思っていた我が相棒ルーツアロマブラックが、私を置いて進化してしまった。
やだー、やめてー、行かんといてー、との叫びも虚しく、ドン・コルレオーネを目指すが如き変化を遂げていた。
まずジャケットがギラギラしていない。
漆黒感をより漂わせ、今までファッションでアロマブラックを選んできた浅い輩を一蹴するかのような地味っぷり。
しかし、コーヒー豆と一筋だけ走る赤いラベルの組み合わせが、思わずコーヒーの実を連想させ、コアなコーヒー好きの目だけをパッと惹くようなジャケットだ。
変化は開封後すぐ現れる。
前ほど香らないのだ。
あれ?と思い、よくよく嗅ぐと、立ち上る香量が少ないだけで、内に莫大なものを秘めているのが分かった。
期待と不安を抱えながら一口。
味の深みが物凄い。
やや濃度も増している。
苦味もいくらか増しているのだが、それを越えて豆自体の甘さがググッと引き出されており、非常に円熟した分厚い味わいになっている。
何より変わったのがアロマの広がり方だ。
今までのものは、鼻腔にスカーンと通り抜けて空気中に広まっていくかのような印象だったのだが、この新作は、鼻の奥や喉や舌にズシンとアロマが鎮座するのだ。
抜けて広がって行かず、長く長く長く留まって自分に染み込んで来る。馴れた私ですらしつこく感じるほどだ。
そして味わいの円熟ぶりとアロマの重圧感を引き換えに、あの鋭利に澄み渡るキレを失ってしまった。
いや、前作がキレキレだっただけに並になったというべきか。
しかし退化ではないのだ。
明らかに一歩踏み出した変化であり、ブラックコーヒー界のドンになるべく動き始めたのだ。
勿論、前作を引き継ぐ進化であり、コアなファンを裏切るものではない。とはいえ、寂しさはどうしても拭えないのだが…。
さて、マイケルはコルレオーネになれるだろうか。
これからの変化が楽しみだ。
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入手:購入品/コンビニ/セブンイレブン
食べた日:2014/04
投稿日:2014/04/04