【中評価】「柔らかくほぐされる香り」 「メソポタミア」さんの「無印良品　アロマティー　白桃＆台湾烏龍茶」についてのクチコミ・評価

柔らかくほぐされる香り
無印良品は子供が退屈がって長居できない。
あの均一整然とした統一感が子供からすると耐えられないのだろう。
けれどもまあ子供も多少は我慢強くなってくるもので、数年ぶりに多少は商品を吟味できた。

中でも目を引いたのがティーパックの多様さと独創性。
香りを試せる商品が幾つかあり、中からこの白桃＆烏龍茶を選んでみた。
一杯分ずつのパックになっており、カップに熱湯を注いで2分ほどで引き上げる基本的な抽出方である。

開封時の香りはとにかく良い。
猫にはマタタビ、メソポタミアには桃、まるんと柔らかいこの香りは正に白桃であり、烏龍茶葉の燻されたスモーキーな香りも確かにある。

早速頂いてみると、桃の香りはかなり穏やかになり、湯気の中にふんわり香る程度で上品という感じだ。烏龍茶の存在は香りにはあまりない。
味わいは無糖であるからして烏龍茶のサッパリした飲み口だ。
色付きが薄く、お茶自体の味わいも薄い。
茶葉から出す烏龍茶とはもう少し風味のある物だが、これは白湯＋αと言えるほど薄い。そして冷めてくると苦味が出る。

次に抽出時間を10分まで伸ばしてみたが、これは苦く渋いばかりで大失敗。
なかなか丁度良い具合に淹れられずもどかしい。
この調子じゃ試行錯誤している内に6パック使ってしまいそうだ。

白桃のアロマは実に心地良く、寒い朝の目覚めの一杯にはとても癒やされるのだが、味わいの弱さはどうしようもない。
抽出の難しさと量の少なさから、高い買い物だったかと思う。