【中評価】「フィリングはかなり好き」 「メソポタミア」さんの「ヤマザキ　おいしさ宣言　パン・オ・レザン」についてのクチコミ・評価

フィリングはかなり好き
丸いデニッシュだが、渦巻きが3つ合わさって形成されている。
一つの渦の中央にレーズンとカスタードのフィリングがちょぼんと入っていて、全体で山場が3回来るようになっていた。

渦を一つ割って頂いてみると、デニッシュ生地のパサつきがどうにも目立つ。
バターの味わいと香りはなかなか良いのだが。
しかし中央に近づくにつれカスタードの強い卵感が混ざり始め、味わいはグンとコクを増し、レーズンが口に入ってくるともう文句なしの相性の良さで全て許せてしまった。

何だろう、レーズンもカスタードも、濃い気がする。
レーズンだけだと甘さばかりが際立つのだが、このコックリとした粘性のカスタードが合わさる事で角が丸くなり、洋菓子感が出て、物凄く満足度が上がる。

てっきりフレーキ的な全体にカスタードシートを織り込んだパンかと思っていたのだが、まさかレーズンとクリームが混ざったフィリングだったとは。
濃くてまったりコッテリで何だか幸せ。
しかし一つの渦にフィリング量は多くはなく、すぐに山場は過ぎてしまうのだ。

でも全体で考えるとフィリングの山場が小さく3回来る事でそのコッテリ感の辟易がなく、パサつくパンだけの部分も意外と重要な休憩箇所となり、案外考えて作られた形状なのかも…と感心した。

個人的にはすごく好きな味わいだった。
けれど、パサつきだけは何とかしてほしい。許せるけれども良いとは言えない。