皆様ごきげんよう。菅目直衣、一筆啓上つかまつる。
日に日に暑さが増してくるこのごろ、冷たい麺類がおいしい季節となってきた。冷麦や冷麺などいろいろあるが、讃岐ではやはりうどんが強い。ざるうどんにぶっかけうどん、サラダうどんというのも悪くはないが、今回はちょっと今までにない新しい冷やしうどんをご紹介したい。
「フルグラうどん」
さあさあ寄って目にも見よ、これぞ「フルグラうどん」、冷水でキュッと締めたうどんにヨーグルトとドライフルーツをふんだんにミックスしたグラノーラ、いわゆるフルグラをあしらった、冷やしうどんの新提案である。
作り方
材料はうどんとフルグラ、そしてプレーンヨーグルト
おおかた見たままであるが、ともかく材料から説明していこう。
まずはメインのうどん。うどんをゆがくには結構大きな鍋も必要なので冷凍うどんや袋入りのゆでうどんでもいいが、できたらゆがきたてのしっかりした腰で味わってほしい。これは半生タイプのもの。
赤や黄色はドライフルーツ、白はココナッツ、緑はかぼちゃの種
フルグラは好みのものでよいが、今回はカルビーから期間限定で発売中の「フルグラ トロピカルミックス ココナッツ味」をチョイスしてみた。オーツ麦をメインに南国フルーツのマンゴー、パパイヤ、パションフルーツをミックスし、ココナッツ味に焼き上げた夏向きのトロピカルなグラノーラ、普通に食べるのももちろんお勧めだ。
そしてヨーグルトはプレーンで、フルグラに甘みがついているため低糖タイプの明治「ブルガリアヨーグルトLB81 低糖」を用意した。
つやと透明感のある象牙色の肌
うどんはやややわらかめに湯がいて冷水で締め、しっかり水を切って器に盛る。冷凍うどんやゆでうどんでも一度湯で軽く温めてから改めて締めたほうがいい。
ヨーグルトがつゆ代わり
ヨーグルトはよく混ぜて滑らかな液状にし(蓋を開ける前によく振ってしまうのが間違いない)、器のうどんにかける。その上にフルグラをたっぷり乗せれば出来上がりだ。
いざ実食
甘酸っぱいうどんというのも悪くない
それでは味はどんなものか食べてみよう。軽く混ぜ、うどんにヨーグルトとフルグラを絡ませてひとすすり――これはいける。
柔らかい口当たりとぎゅっと噛み締められる歯応えを兼ね備えた腰のあるうどんは、カツオやいりこの出汁を利かせたつゆだけでなく甘酸っぱいヨーグルトともしっくりよくなじむようだ。
そしてフルグラのザクザク感は揚げ玉以上、さらにココナッツと麦の香ばしさが上乗せされている。トロピカルフルーツのフルーティーな風味がヨーグルトと相性いいのは言うまでもない。
全体としては揚げ玉たっぷりのぶっかけうどんのような食感でありながら、味は甘酸っぱいヨーグルト風味というちょっと不思議で新しいおいしさだった。
最後に
改善点を挙げるとすれば、うどんという太い麺には低糖ヨーグルトでは少々味が物足りなかったかもしれないということ。好みの甘味料やレモン汁で味を強めてやるとなおよかったろう。
麺類だけでは不足しがちなビタミン・ミネラル・食物繊維にたんぱく質が豊富で、シリアルだけでは物足りない食べ応えたっぷりの「フルグラうどん」、夏に立ち向かうのにぴったりな冷たい麺の新提案である。