7月2日はうどんの日! もとは雑節“半夏生”

公開日:2015/7/2

皆様ごきげんよう。菅目直衣、一筆啓上つかまつる。

冷やしうどん

あまり知られていないが本日7月2日は“うどんの日”である。
もともとは節分や土用のような季節の移り変りを、より適確に掴むための特別な日、雑節のひとつ“半夏生(はんげしょう)”で、夏至から数えて11日目ごろにあたる。

“半夏生”は農家にとって大切な節目の日で、この日までに田植えや畑仕事を終える目安となっている。
農作業の大きな区切りがつき、無事を感謝して神仏に供え物をしたり作業の手伝いをしてくれた人たちの労をねぎらって振る舞いをする習慣が各地に存在する。そういった流れで、近畿では蛸を食べ、福井では焼き鯖、奈良ではきなこ餅を食べたりするらしい。

そして香川県では(またか! それしかないのか!と言われるかもしれないが)うどんを食べる習慣があり、1980年に香川県製麺事業協同組合が7月2日を“うどんの日”に制定したものだ。今回はそれにちなんでうどんについてひとくさり語ってみたい。

うどんの歴史

うどんがどのように誕生したかは諸説あるが、おおむね中国から小麦をこねて作る食べ物、「混飩(こんとん)」「麦縄(むぎなわ)」「切麦(きりむぎ)」などという形で伝わったとされているようだ。

現在のような細長い麺の形になったのは室町時代。そして醤油が普及する江戸時代になると出汁を利かせたしょうゆ味のつゆで食べる、うどんらしいうどんとなった。

また小麦は製粉しないと食べられない手間のかかるものであるためどちらかというとぜいたく品で、庶民が気軽に食べられるようになったのも碾き臼(ひきうす)が普及した江戸時代からである。

うどんと香川のかかわり

みずから“うどん県”とまで名乗るほどうどんが付き物の香川県。しかしなぜそこまでうどんを愛するようになったのか。心配するのをやめたからだろうか。

小麦畑

実は香川県、讃岐国は平地が多く、瀬戸内海式気候で日照時間が長いため古くから穀物栽培が盛んな穀倉地帯であった。そして稲を刈り取ってから田植えをするまでの間、いわゆる水田の裏作としてうどんの主要な原料である小麦の栽培もまた盛んであったのだ。

またつゆの素材である塩、醤油、いりこ(煮干)の産地でもあり、まさにうどん作りにうってつけの土地であったと言えるだろう。

さすがに現在では少なくなったが以前は各家庭でうどんを打つのが当たり前で、先の半夏生のうどんも農作業を手伝ってくれた人に、その年取れた麦で打って振舞ったのが始まりとされる。そのため「うどんが打てぬようでは嫁にも行けない」とまで言われたとか。

冷たいうどんがおいしい季節

さて小難しい話はこれくらいにしよう。これからますます蒸し暑くなり、ざるうどんや冷やしうどんがおいしくなってくる季節。出汁と薬味を利かせた冷たいうどんののどごしは、夏ばて気味で減退した食欲をかきたて、ツルツルッとすすりこむと、吹き出す汗もたちまち引いていく心持ちがする。しかし、さすがにそれだけでは少々栄養が偏ってしまう。

さりとてあまり重いものはどうも、というときには「冷やしカレーうどん」がお勧めだ。各社からボトルタイプやレトルトが出ている中、ちょうど新発売のハウス「冷やしカレーうどんの素 <柚子こしょう風味辛口>」を今回はご紹介したい。

「冷やしカレーうどんの素 <柚子こしょう風味辛口>」

普通のレトルトカレーを流用するのと違って、冷たくして食べるようになっているため脂が固まらず、すっきりとした口当たり。柚子こしょうの爽やかな香りとピリッとした上品な辛さが一段と食欲を引き出し、カツオと鶏がらの旨みにあふれ肉や野菜などの具もたっぷりで精がつくこと請け合い。

今年の夏は「冷やしカレーうどん」で元気いっぱい走り抜けよう。

ハウス 冷やしカレーうどんの素 柚子こしょう風味 辛口 袋180g

特集

ライター:菅目直衣

四国在住の男。菅目 直衣(すがめ なおい)と申します。 変わったもの、珍しいもの、未知の食文化に興味あり。 そして何より旨い物が好き。 東を向いては珍味をつまみ、西を向いてはシリアル喰らう。 今日も今日とて味覚を求め、自転車漕いで北・南。新製品もなつかしの味も、みんなまとめて持って来い!

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