【潜入ルポ】あの「グリコ」の”健康を科学する”研究所に取材!

公開日:2017/6/22

みなさん、こんにちは。「もぐナビ編集部」です。

今回は、いつもとは少し違って、お菓子を作っているメーカーさんの日々の研究にスポットを当てます。

グリコの由来は「グリコーゲン」から

みなさんは「グリコ」と聞いて思い出すことはなんですか? 
「ポッキー」ですか? それとも最近話題の「アーモンドミルク」でしょうか?

大阪の道頓堀にかかる大きな看板で有名な江崎グリコですが、その企業理念は「おいしさと健康」。

ご存じでしたか? 

大正時代にカキの煮汁から採ったグリコーゲンを入れた栄養豊富なキャラメルを作ったことがその始まり。そう、江崎グリコの社名の由来はなんとその「グリコーゲン」なんです。

今回はそんな”健康を科学する”大阪にある「グリコ健康科学研究所」に訪れました!

「パプリカ」を研究するスゴい女性!

今回の取材させて「グリコ健康科学研究所」でパプリカの研究をされている西野梓さん。

日々、世界各国の食べ物から、人の健康に役立つ食べ物や成分を求めて、さまざまな基礎研究を行っている凄い女性です。

「こんにちは。パプリカってどんな野菜なんですか?」(もぐナビ編集部)

「パプリカはその昔コロンブスが新大陸で発見し、その美味しさに驚いたといいます。ピーマンやトウガラシと同じナス科の多年草であるトウガラシ属トウガラシの栽培品種なんです」(西野さん)

「じゃあパブリカとピーマンは同じ野菜なんですね」(もぐナビ編集部)

「はい。日本のようなピーマンを少し丸くしたパプリカの形が主流ですが、パプリカの生産地で有名なハンガリーではトウガラシのような細長い形のものが主流なんです」(西野さん)

「なぜ、パプリカを研究しているんですか?」(もぐナビ編集部)

「このグラフを見てください(図1)」(西野さん)

図1 緑黄色野菜の摂取状況(2013年・年代別) 厚生労働省 平成25年国民健康・栄養調査

「実は20代そして30代など若い世代ほど、緑黄色野菜の摂取量が低いんです。緑黄色野菜に含まれる抗酸化成分『カロテノイド』は”健康”、そして女性にとっては”美容”にとても役立つんです」(西野さん)

「トマトやニンジンなど、ほかにも緑黄色野菜で有名な野菜はいっはいありますよね?」(もぐナビ編集部)

「はい。すこし難しい話になってしまいますが、カロテノイドの中にも『カロテン類』と、『キサントフィル類』の2種類があります。実はカロテンより、キサントフィルのほうが抗酸化力が強いんです。パプリカ、そのなかでも赤いパブリカにそのキサントフィルが多く含まれているんです」(西野さん)

キサントフィル類の抗酸化力比較(一重項酸素消去活性)

⇒詳しくはこちらの記事をご覧になってください。
【グリコの研究員に取材】 赤いパプリカの抗酸化成分『パプリカキサントフィル』のすごさ

ダイエットにも効果的!?

紫外線が強くなる夏には、抗酸化防止効果のあるパプリカは積極的に食べたい野菜。

「実は、ダイエットにも効果があるという実験データも出たんですよ」(西野さん)

BMIが25以上30未満という、軽度の肥満の方に、12週間パプリカキサントフィルを飲み続けていただいた結果、お腹の脂肪が減ったというもの。

「詳しいメカニズムについては現在研究中であり、ダイエットに効果が期待できると思います」(西野さん)

アンチエイジングや紫外線対策、そしてダイエットにも効果的という、まさにうれしい健康野菜である「パプリカ」。

「どんな風に摂取するのが効果的ですか?」(もぐナビ編集部)

「パプリカ料理が名物ハンガリーでは、パプリカの肉詰めなど油でいためたものが多いです。グリコではその『パブリカキサントフィル』をサプリなどにして売っていますので、そういうもので手軽に摂るのもよいとおもいます」(西野さん)

ほかにもアーモンドやビフィズス菌などの研究もしている「グリコ健康科学研究所」。

美味しさと健康をかなえてくれるメーカーさんの熱い研究魂を感じることができました。

西野さん、ありがとうございます。

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