「クラフトチューハイ」というものがあるのをご存知ですか? 缶チューハイでおなじみの宝酒造が、その土地で採れる柑橘類でチューハイをつくりました。
その開発の経緯や思いなどについて、開発担当である宝酒造商品部の島村美子さんにお話を聞きました。
もぐナビ編集部:「この『寶CRAFT』とはどういったチューハイなんですか?」
島村さん:「ご当地の素材を使用し、素材に合うベースアルコールにこだわり、手間を惜しまず『ひとてま造り』製法で丁寧に仕上げた、ご当地の嗜好性やグルメに合う地域限定のチューハイです」
もぐナビ編集部:「いわゆるクラフトチューハイですね」
島村さん:「はい。そうです」
もぐナビ編集部:「フレーバーである果実はどうやって決めていますか?」
島村さん:「地元で人気の果実を使用しました。例えば栃木であればゆず、静岡であれば三ヶ日みかんと、その土地の嗜好性やグルメに合うおすすめの柑橘を弊社の支社の人間と決めます」
もぐナビ編集部:「ラベルもそれぞれ別なんですね」
島村さん:「ここもこだわりのポイントです。例えば栃木であれば、日光東照宮の見ざる言わざる聞かざるが隠れています」
もぐナビ編集部:「すごいこだわりですね」
島村さん:「地元に愛されるものを作りたかったんですね。そのためにはみんなの意見をとり入れながら、つくり続けていきたいとおもいます」
もぐナビ編集部:「今後まだまだつづきますか?」
島村さん:「はい。できれば47都道府県すべてつくりたいです」
クラフトチューハイにかける素晴らしい熱意が伝わってきました。
レポート「クラフトチューハイ」みかん飲み比べ
ではとのくらい味が違うのか。クラフトチューハイの「みかん」で比べてみました。
「寶CRAFT」<静岡産三ヶ日みかん>
静岡県産のブランド果実「三ヶ日みかん」の果汁と皮のまま丸ごと使用したピューレ、厳選した樽貯蔵熟成酒を合わせました。三ヶ日みかんならではの甘み、ピューレの果実感と樽貯蔵熟成酒のコクがマッチしたクセになる味わいが特長
これは三ヶ日みかんのあまさが引き立つ、デザートチューハイのような味。餃子にあうということでしたが、そのままデザートやアイスなどと合わせてもよい感じです。
「寶CRAFT」<桜島小みかん>
鹿児島市桜島で栽培された、地元で人気の「桜島小みかん」の果肉をまるごと搾ったストレート混濁果汁を使用したチューハイです。
桜島小みかんのピールと香りが効いていてとても爽やかな味わい。すこし濃い目の味付けの料理に合う感じでした。
レポート「クラフトチューハイ」ゆず飲み比べ
続いてはゆずを飲み比べてみました。
「寶CRAFT」<栃木ゆず>
栃木県産のゆずを手作業で丁寧に搾ったストレート混濁果汁を使用し、ゆずのおいしさを抽出したゆずスピリッツと厳選した樽貯蔵熟成酒を合わせました。
やさしい味わいのゆず。これならそのままでもいけちゃいます。
「寶CRAFT」<京都ゆず>
京都府水尾ゆずの果肉をまるごと搾ったストレート混濁果汁と華やかな香りとほどよいピール感のゆずペーストに、果実のおいしさを抽出したゆずスピリッツを合わせ、京都の伏水で丁寧に仕込んだチューハイです。
「栃木ゆず」よりもすこしほろ苦いゆずの味わいの「京都ゆず」。上品な和食にもあいそうです。
地元のクラフトチューハイを見つけてみて
「九州レモン」や「金沢ゆず」など、ぞくぞくと誕生している「寶CRAFT」のクラフトチューハイ。
もし見つけたらぜひ飲んでみてくださいね。