カヌレというお菓子をご存じでしょうか。
もともとはフランスはボルドー地方の郷土菓子。
カヌレ・ド・ボルドー(cannelé de Bordeaux)というのが正式名称となっています。
日本では1990年代後半に紹介され、一大ブームとなりました。
ローソン「濃密カヌレ」
今回ご紹介するのはローソンから発売された、再びブームのそのお菓子。
カリッともっちり、ラム酒が香る「濃密カヌレ」です。
まずは原材料を見ていきましょう。
まず記載があるのはなんと牛乳です。
続いて砂糖や小麦粉をブレンドしたミックス粉、卵黄・全卵、ラム酒、バニラシードなど。
沸かした牛乳に粉や砂糖、バターなどを加えて作るカヌレのレシピどおりのようですね。
ゼリーやパン酵母が使われているのがちょっと面白いところ。
側面はぐるっと一周縦の溝に覆われ、天面にも続く溝の中央は少しくぼんだかたち。
これこそ独特の、“カヌレ型”というやつです。
そもそも“カヌレ”とは“溝のついた”という意味なんだとか。
焦げ茶色にしっかり焼き上げられた表面は、いかにもカリッと香ばしそう。
表面は堅く香ばしく、ほろ苦さをまとわせた深い甘さ。
対して中はもったりと、しっとりとしたカスタード味となっています。
バニラとラム酒が織りなす香りが、なんともぜいたくな心持ち。
素朴なようで洗練された、豊かな風味のお菓子でした。
焦げ目とラムが大人の味わい
外はカリカリ、中はもっちり。
そんな食感の対比も楽しいですが、その風味にも目を向けたいところ。
焦げ目と言っていいほどの表面はほろ苦く、味わいに深みを持たせています。
そしてほのかに漂うラムの香りも、バニラの甘さに奥行きを。
甘くビターな大人の味わい、噛み締めてみてはいかがでしょう。
気になったらぜひ、体験してみてくださいね!