ファミリーマートから3月17日発売開始の「さくらあんまん(もち入り)」。50万食限定、お値段はうれしい100円(税込)だ。
ほかほか蒸したてをどうぞ
桜色の生地のてっぺんには桜型の焼印が押され、一段とかわいらしさを添えている。
さてここで気になるのはその名前の“もち入り”という部分だ。あんまんなのに餅入り? 不思議がっても始まらない。さっそく中を見てみよう。
気になる中身
饅頭、もち、あんこの三層構造
スパッと真っ二つにしてみれば、桜色の饅頭生地とあんこの間に半透明の層。ちょっとつまんでみると、ねっとり伸びる。なるほどつまり、あんこをもち生地でくるんだのちに、さらに饅頭生地でくるんで蒸し上げたわけだ。
謎が解けたところで、冷めないうちに味を見ていこう。
温かさもおいしさのうち
大島桜の桜葉を使った桜餡
ほこほこの饅頭からは、湯気と共に桜の香りが立ち上る。これは国内有数の桜葉の産地として名高い、伊豆地方の大島桜の桜葉を塩漬けにしたものが、あんこに練りこまれているのだ。
アツアツのあんこで火傷しないよう、気をつけながらかぶりつくと、塩気の利いたふんわり生地の下にはねっとり甘い求肥もち。そして滑らかなこしあんがとろりとあふれ出した。
饅頭、もち、あんこは一つになって体の芯まで温まりそうな熱い甘さで舌をくるみこんでいく。春の暖かさを胸に収め、最後に一陣春風が鼻を抜けていった。
あったかいんだから
だいぶ暖かくなってきたとはいえ、まだまだ朝晩は冷え込むこの時期。コンビニのケースの中でこの桜色はぱっと明るく気分を浮き立たせてくれる。そして桜の香りを味わいながら凍えた身体を温めて、道々一足早い夜桜朝桜というのも悪くないだろう。
最後に一句、ひねってみた。
さっそくに
暗いうちから
ランニング
案の定だが
慢心だった