皆様ごきげんよう。菅目直衣、一筆啓上つかまつる。
降らずとも曇りがちな梅雨の空、やはり夏本番にはまだ遠く、日がささないといささか肌寒い。こんな日は熱いコーヒーとスイーツでティータイムとしゃれ込みたいところ。
熱いコーヒーにぴったりの「もちてぃら」
ちょうどプレシアより、以前取り上げた「もちれあ」に続く“のびーるシリーズ”第2弾、「もちてぃら」が発売されている。今回はこれをご紹介したい。
シリーズ第2弾は“のび~るティラミス”
「もち」のように伸びる「てぃら」ミス
お餅のように伸びて糸引くレアチーズケーキだった「もちれあ」、第2弾の「もちてぃら」はコーヒー風味を利かせた“のび~るティラミス”というわけだ。
見た目はココアパウダーがかかった「もちれあ」という風情
蓋を取ってみると、「もちれあ」同様渦を巻くようにたっぷり絞られたホイップ全体を覆うようにココアパウダーが振り掛けられ、まさに見た目はティラミスそのもの。
やはり見事な伸び具合
スプーンでひとすくいするとやはり“のびーる”レアチーズ生地。うっかり垂らして服を汚さないよう注意が必要だ。
底にはクランブルに代わってブッセが敷かれている
粗相のないよう口のほうから迎えてやると、ホイップはふわりとはかなく、レアチーズはねっとり舌に絡み付き、クランブルに代わって底に敷かれたブッセはしっとりと三種三様の食感が楽しめる。
そして口いっぱいにレアチーズのコクのある甘酸っぱさ、ココアパウダーやブッセに染み込んだコーヒーシロップの香りが広がって、ティラミスのようでまた一味違う独特の味わいに笑みがこぼれた。
ちょっとアレンジアフォガート風
いっそ一つにしてみよう
そもそもそれ自体材料として使っているため、コーヒーとの相性も抜群の「もちてぃら」、ならば一緒にしてみてもいいのでは?
ということでちょっとアレンジ、ザックリと大きめにすくって器にあけた「もちてぃら」に、コーヒー――エスプレッソをかけてアフォガート風にしてみた。本来はアイスクリームに熱いエスプレッソをかけたものだが、こういうのもおもしろいだろう。
“3倍高密エスプレッソ”だから“トリプル・エスプレッソ”で「トリプレッソ」
エスプレッソマシンなどがあればそれで淹れ立てのものを使うのが一番だが、今回は気軽に楽しめるボトルタイプのエスプレッソ、AGFの「マキシム トリプレッソ」を用意してみた。
コーヒー豆を贅沢に使った“3倍高密エスプレッソ”で風味豊か、ブラック無糖なのでご家庭でミルクとあわせてカフェラテにしたり、また今回のようにアフォガートにしたりするのにもってこいだ。
「もちてぃら」には苦味と香りを、エスプレッソには甘味とまろやかさを
さて実際食べてみると、エスプレッソならではの旨みのある苦味が「もちてぃら」の甘さを引き立て、香りも一段と深みを増してさらに本格的なティラミス感がかもし出されている。また熱いエスプレッソにはホイップやレアチーズが溶け出し、チーズ風味のエスプレッソ・コンパナという感じでこれをすくって飲んでもまたうまい。
別々に味わってよし、一つにして交じり合う味わいを楽しむもよし。「もちてぃら」とエスプレッソ、二通りに楽しめる甘さ苦さを兼ね備えた大人向けのベストパートナーと言えるだろう。
それでは深い香りを余韻に楽しみながら、読みかけの本を片付けるとしよう。雨音がちょうどいいBGMだ。