皆様ごきげんよう。菅目直衣、一筆啓上つかまつる。
各地が続々と梅雨明けする中、まだ明け切らぬこの四国の地。しかしながら晴れ間の日差しはもうすっかり夏のもので、早い時間帯から結構気温が高い。そこへ持ってきて梅雨の湿度があるものだから実に蒸し暑い日々だ。冷たいもので暑気払い、といきたいがアイスやかき氷ばかりでは芸がない。
プリンとホイップをサンドしたどら焼き、「ぷりん生どら」
そんなおり目に留まったのが、セブンイレブンにてちょうど新発売となったばかりの「ぷりん生どら」。これまで九州限定で販売されていたが、このたびエリアを中四国にまで広げたものだ。
意外と厚みがあって手前に倒れてきそうになったりもした
パッケージからすかして見えるどら焼き生地にはむらなくきれいな焼き目がついている。これは専門店同様に、熱伝導率の高い銅板で焼き上げたもの。
こまやかな心遣いがうれしい
封を切ってみるとどら焼きは透明な容器に収められ、型崩れしないようになっていた。見た目もまた味のひとつ、よく考えられている。
ホイップの向こうにあるものは
せっかくの心遣いを無にせぬよう、そっと取り出して生地の間をのぞいてみると、ホイップがぐるりと一周絞られているのが見える。だがまだその奥に何かありそうだ。
プリンはしっかりしたタイプのようだ
作ってくれた方には申し訳ないが、上の生地を取り去らせてもらう。すると現れたのはピンと角が立ち、カラメルソースがたっぷりかかった見事なプリン! 白いホイップクリームに囲まれたその姿はあたかも雲海に浮かぶ“天空の城”、竹田城跡のよう。
すくい上げても崩れない
どら焼きとして食べる前にちょっとプリンの味見をしてみると、これはぷるんとした弾力がありつつも玉子感あふれるカスタードプリンだった。どら焼きにサンドするものであるから、ゼラチンで冷やし固めるタイプよりも卵液を蒸し上げて作るしっかりしたカスタードプリンがぴったりと言えるだろう。味わいも濃厚で一挙両得というものだ。
すくった跡が見えているのはご容赦を
生地を戻してナイフで真っ二つにしてみると、プリンの厚みがわかると思う。
そして一口かじってみると、どら焼き生地は冷たく冷えていながらもふんわりと軽くしっとりと程よく甘く、ホイップもまた口当たりはふわり軽く、その中に濃厚なコクが感じられる。
そしてプリンはぷるんとした食感を楽しませ、その冷たさで熱を奪いつつ舌からのどの奥へと滑り落ちていった。冷たすぎないその涼やかさにもう一口、もう一口とついつい急いてしまう。食べ終わるころにはすっかり暑さも忘れてしまっていた。
関西以北でもぜひ販売を
湿度の高さで気温以上に蒸し暑いこのごろ向けのひんやりしっとりスイーツ、販売地域にお住まいの方はぜひ味わってほしい。
それでは雨音しとしと響く中、書など紐解くべくここで筆を置きたい。