皆様ごきげんよう。菅目直衣、一筆啓上つかまつる。
連日猛暑が続いており、熱中症が気遣われるこのごろ。水分・塩分の補給を怠ることなく、何より無理をすることなく不調を感じたら早めに休むよう心がけてもらいたい。
2つの40周年記念スペシャルハイチュウ
さて今から40年前、1975年というとどんな年だったかご存知だろうか。といってもまだ生まれてもいないという方が多いだろう。実はこの年、「ぺヤングソースやきそば」、缶コーヒー「ジョージア」、「きのこの山」などおなじみの商品が発売された年なのだ。
そしてこの年発売されたもうひとつのおなじみ商品、森永製菓のソフトチューイングキャンデー「ハイチュウ」。今回40周年を迎えたことを記念して、「驚愕のハイチュウ」「謹製ハイチュウ」という2つのスペシャルなハイチュウが数量限定で発売された。
ハイチュウの歴史
ハイチュウの歴史
1975年、ハイチュウの前身となるチューイングソフトキャンデー「チューレット」がリニューアルされることとなり、“ハイグレードなチューレット”ということで「ハイチュウ」という名前となった。
当初はストロベリー味のみで、作りも現在のものとは異なり赤いキャンデーをピンクのキャンデーでサンドした3層構造。その後アップル味、オレンジ味などが発売され、1986年に今のようなフルーツ味の部分が真ん中に包み込まれるような形になった。
以後続々と新しいフレーバーが加わりながら今に続く人気定番商品であり続けているというわけだ。
驚愕のハイチュウ
集中線と金色の印刷を多用した派手なパッケージ
スペシャルハイチュウ、まずその一つめはハイチュウ史上初、冷蔵タイプの“濃厚柔らか品質”「驚愕のハイチュウ」。いったい何がそれほど驚くべきことなのか、さっそく見てみよう。
キャンデーというより生チョコを思わせる
パッケージから出てきたのは、細かく区切られたトレーの中で粉をまぶされた濃紫色。ピックも付属したそのさまは、色をのぞけばちょうど生チョコのようだ。
まさに“やわらっ濃いっっ”食感と味わい
冷蔵庫から出したての冷たいままでもピックを立てるとやわらかく沈み込み、歯を立てればさっくり素直に噛み切れる。そして数度も噛まないうちにねっちりとやわらかく溶けて、濃厚なぶどう生果汁100%相当の風味をあふれさせた。
さっくりからねっちりへと移り変わる独特の食感、あふれる濃厚な果汁感。まさに驚愕の一品。
謹製ハイチュウ
パッケージは木目調に金の箔押しという贅沢仕様
そしてスペシャルハイチュウもうひとつは、これまでのハイチュウとは一味違うこだわりの味5種を詰め合わせた「謹製ハイチュウ」。
「驚愕の~」も派手なパッケージであったが、こちらは金の箔押しがしてありさらに豪華。黒地の部分も木目調のエンボス加工がなされているという記念限定品ならではの高級感あるパッケージとなっている。
内パッケージの写真に合わせて窓を切り抜く細かい細工
裏側には窓が切り抜かれ、そこからは詰め合わせられた五種・五色の味を示す写真が見えるようになっている。
統一感ある内パッケージにも高級感が漂う
金黒のパッケージから表れたのは、宇治抹茶・紫いも・きなこもち・アッフォガート・焼きとうもろこしの5つ。アッフォガートやきなこもちといったスイーツとしてはおなじみのものから、焼きとうもろこしという味の想像もつかないようなものまでそろっている。
5種の味がそろい踏み
キャンデー自体も緑・紫・茶白・白茶・黄土色とそれぞれ個性的。
緑の抹茶は甘さの中にほんのり苦味を利かせ、すっきりした香りが匂いたつ。
紫芋はその見た目とは裏腹に、蒸かし芋のような素朴な香りと甘みが心安らがせる。
茶白はきなこもち。ピーナッツを思わせるきなこの香りとハイチュウならではの噛み心地があいまってなかなかの再現度。
唯一洋風のアッフォガートは、ふんわり甘いバニラとほろ苦いコーヒーの香りと味わいが絶妙のコントラストをなしている。
そして焼きとうもろこしは醤油の風味と塩気が利いてちょうどみたらしのよう。しかし香ばしさの中にはしっかりとうもろこしの香りが漂っている。
見た目・味わい・風味それぞれ個性的な五種の詰め合わせ、パッケージの豪華さに引けを取らない贅沢なセットであった。
まとめ
40周年に発表されたスペシャルなハイチュウ、かたやまったく新しい分野へのチャレンジ、かたやこれまでの集大成である高品質の仕事。どちらもこの節目の年を飾るにふさわしい見事なできばえであり、またこれからの、ハイチュウの未来を感じさせるものと言えるだろう。
それではここで筆を置かせてもらい、夕涼みとしゃれ込むとしよう。少々暑気に当てられたようだ。