最近、スーパーやコンビニでよく目にする「うなぎ」の文字。今年も夏の『土用の丑の日』がやってきましたね。この日はうなぎを食べる人が多いと思いますが、今年はなんと7月25日(火)と8月6日(日)の2回あるんです!
しかし漁獲量の減少から年々高騰するうなぎの価格、なかなか気軽には買えないですよね…。
うなぎと言えば、ご飯ですよね。そこで、「ごはん検定」特Aランクを持つ私が、うなぎに代わる“そっくり商品”をうなぎの定番、うな丼して2つご紹介しちゃいます!
見た目は完全にうなぎ!一正蒲鉾の「うな次郎」
まずは魚のすり身で作られたうなぎの蒲焼風、「うな次郎」!
スーパーでうなぎと並んでいても分からないくらいそっくり。間違って買う人がいるのか、「本品はうなぎではありません」と注意書きがあるほどです。
主な原材料は魚肉です。うなぎ成分はゼロかと思いきや、「うなぎエキス」の表記もありますね!
1枚で、成人男性が1日に必要なビタミンB1が摂れるのだそう。
中身は10cm×5cmの切り身が2枚。一人分のうな丼にするにはちょうど良いサイズです。
縦に入った細かなすじといい、身のふっくら感といい完全にうなぎを模しています。
蒲焼きのタレと山椒付きで、気分はすっかりうなぎハーフカット!
ちなみに裏には海苔のようなものが貼られています。ぷよぷよ感もうなぎの皮そっくり!
それでは実食!
表記に従い電子レンジでチン!添付のタレと山椒をかけると、より一層うなぎっぽさが出ますね。
食べてみると…やわらかい!うなぎとはちょっと異なるふわっとした食感で、はんぺんとかまぼこの中間といったような印象です。
甘く濃い目の蒲焼のタレがじわっと染み込み、ごはんが進む味わい!
うなぎだと小骨が心配…というお母さんでも、これなら小さなお子さんに安心して食べさせてあげられそうです。
また、ごはんにのせて食べるのはもちろん、わさびをちょっとのせてうな茶漬けにしてもおいしいかもしれません♪
続いては近大発「なまずの蒲焼」
2品目は、昨年からイオンで販売され “ポストうなぎ”との呼び声も高い近畿大学監修の「なまずの蒲焼」!
正直言うと私、『なまず』ってなんとなく「生臭そう」「ぬるっとしてそう」なイメージがあるんですが…実際はどうなのでしょうか?
裏の原材料を見てみましょう。
使用しているなまずは国産養殖。食用オリーブオイルを使って焼き上げることで、皮をやわらかく仕上げているそうです。
パッケージを開けると、蒲焼おなじみの甘辛いタレの香りが。普通のうなぎの蒲焼と同様、ちゃんと別添えでタレと山椒も付いています。
皮目が上になっていますが、見た目はかなりうなぎに近いですね!この状態で「うなぎのしっぽ部分だよ」と言われれば、素直にうなずけそうな気がします。
裏側には網の跡のような焼き目が付いておいしそう!うなぎとはちょっと違う、白身魚のような身のつき方です。
持ち上げてみると、うなぎよりも身がしまっているような感触です。ではこちらも「うな次郎」と同様に、電子レンジで温めてから、タレと山椒をかけて食べてみましょう!
うなぎ味のなまず、お味はいかに?
つやつやとして、脂の乗りも十分!
皮部分は弾力があり、ぷるぷると柔らかいですね。
食べてみると…?うなぎじゃないけど、おいしい!!
皮の弾力とともに、味わいも確かにうなぎの皮部分に近いです。身の味はさんまに似た印象を受けました。
生臭さは感じませんが、どことなく川魚のような風味がありますね。
パッケージには「骨が残っている場合があります」とありましたが、食べてみても骨は見当たりませんでした。
なまずの風味を生かすためなのか、タレや山椒はあっさり控えめ。ちびちび日本酒を飲みながら食べたくなるような味わいでした!
どちらも食べてみて…
どちらもうなぎではないので本物と同じ、とは言えないまでも、土用の丑の日の雰囲気を楽しむにはうってつけの商品でした!
見た目から楽しめて、味もおいしい「うな次郎」は、うなぎの代替品として気軽に購入できそうですね。
一正蒲鉾公式サイトでは太巻きやちらし寿司など、「うな次郎」を使ったアレンジレシピがたくさん掲載されていますので、色々試してみても面白いのではないでしょうか。
そして、私の勝手ななまずイメージを覆すほどおいしかった「なまず蒲焼」。“うなぎ味”として世に出すのはもったいないのでは、と感じました。実はなまずは江戸中期には煮たり焼いたりして普通に食卓にのぼっていたそうなので、現代でも「なまず」商品として勝負してほしいですね!