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じゃじゃ麺ってどんな味なんだ
何度も何度も自分に言い聞かせた。これは“ジャージャー”ではなく“じゃじゃ”なんだと。イメージ写真も似てるけど、中国の家庭料理の一つ“ジャージャー麺”じゃなく、あくまでも盛岡の三大麺の一つ“じゃじゃ麺”なんだ。
思わずもう一度よく確認した。これが“じゃじゃ麺”味だということを。香りでは生姜が強いのに、食べれば生姜とかラー油とか香辛料らしきものは一切効いてなく、どこまでもひたすら“味噌”ってどういうことだ。
それでも味わっていくうちに、肉とかネギとか生姜とか、何か一つは現れるかと期待した。ところが旨みとか辛みとか風味とかいうものは全く現れず、いつまで経っても味噌、味噌、味噌。
百歩譲って“麺”じゃなくてもいいから、せめて“じゃじゃみそ”味なら嬉しかった。いろんな薬味が合わさって絶妙!じゃなくてもいいから、せめて生姜くらいは効いていてほしかった。