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丹念な一手間が光る熟成バター。
北海道に本拠地を構える燈台の聖母トラピスト修道院より長きに渡って作り続けられている発酵バター、北海道土産としては道民の方々にとってお馴染みの製品らしいこちらを頂きました。
このバターを使用したクッキーやキャンディも有名なものだそうですが、私が購入したのは本元のバター、手作りの品質を守り抜くように缶詰に仕立て、原材料はクリームと食塩のみの有塩バターをじっくり熟成させた発酵バターです。
プルトップを明け、バターナイフで掬いあげるとほんのりクリーム色がかった淡い黄味色。まずは一匙味見をすると、塩気が効いた味ながらも奥深い旨みを既に感じさせます。
食事パンに塗布してみれば生地から溢れ出すジューシーなバターの油分がなんともリッチ、けれども繊細さを忘れない上品なコクが随所に現れるおいしさです。