7
こんなkiss、したことない…!
一目惚れだったんです、実は。コンビニでこっちを見つめるMeltykissちゃんのあの瞳を、今でも忘れることはできません。熱く燃える情熱のような赤いフォルムについふたつ、みっつと買い込んで、いや、連れて帰ってきてしまいました。
紅茶が淹れ上がるのが待ちきれない、ああ、すぐにでも口に含みたい、そう思った時には、彼女はすでに口の中にいました。
「溶ける!なくなる!」彼女との別れは突然でした。僕が引き止める間も無く、静かに去っていったのです。そこに残ったのは、どうしようもない儚さと、甘酸っぱい思い出だけ。
「あぁ、これが彼女との初めてのkissの味だったのか…」