「コンビニの袋パンにはそもそも期待していない」。お客様のそんな声を聞いて、ローソンが本気を出した!
ベーカリーの新シリーズ『マチノパン』が今月スタートしました。目指すのは、食感と具材の美味しさを追求した”脱・コンビニ袋パン”。
発売に先駆け、表参道で行われたポップアップショップでの試食会に参加しました。残念ながらボツになってしまった商品のウラ話も聞いています!
定番商品もリニューアル!全15種のラインナップ
コンビニのメイン客層である30~40代男女で、特に減少していたというローソンのベーカリー売上。
お客様にヒアリングしたところ「10年前から変わらない」「おすすめがない、全部一緒」との意見があり、そうした印象を払拭する商品開発を行っていたそう。
今回の『マチノパン』では定番商品のリニューアルを含め、全15種のラインナップ! たく浅学さんあるので、ここからは一部を紹介していきましょう。
長時間熟成種「ルヴァン」を使用「フランスパンのフレンチトースト 2個入」
「メゾンカイザートラディショナル」というフランスパン専用粉などで作ったパンを、フレンチ液に両面しっかり浸して焼き上げたフレンチトースト。
計ってみたところ、1枚で3㎝近くの厚さがありました。もっちりした生地をひと口噛むと、卵とバターの優しい甘みがじゅわっと広がります!
4種のチーズ入りクリームがたっぷり!風味豊かな「チーズ!チーズブール」
フランスパン専用粉と粉末のライ麦サワーを使った風味豊かな生地。中身はチェダー、ゴーダ、マリボー、クリームと4種のチーズを使ったクリームがたっぷり!
表面の香ばしいチーズの焼き目が食欲をそそります!濃厚なチーズクリームで、コクのある美味しさもあり。これはワインにも合いそう!
口の中でプチプチ弾ける!塩辛さがちょうどいい「めんたいフランス」
お酒に合う、と言えばこちらも!
噛み応えのあるフランスパン生地に、辛子明太子フィリングをサンド。さらに表面にもしっかりトッピングしてあります。女性でもひと口ずつ食べやすいようにと細長い形にしたそう。
明太子のつぶつぶ食感がしっかり生きていて、パンの旨みとマッチ。ちょうど良い塩辛さなので、ビールなどに合いそうです。
新作ぞくぞく登場
そのほかには、薄皮生地でカレーの具材感を活かした「肉の旨みとスパイス広がるカレーパン(税込み180円)」など7品が登場しています。
大小違うサイズのくるみを混ぜ込み、どこを食べてもくるみの美味しさが味わえるようにと工夫された「くるみにくるみパン(税込み150円)」、セミハード生地に濃厚なミルククリームを詰めた「もち麦とくるみのミルククリームパン(税込み120円)」など、続々登場。
どれもオーブントースターでほんのり温めると、より美味しく食べられるそう!
また、すでに発売中の「香るバターのサックリメロンパン」、「ビーフの旨み カレーパン」なども改良され販売中です。美味しさがグッとアップしています!
様々な部署から集まった女性メンバー4人で開発
『マチノパン』のコンセプトや商品説明をしてくれたのは、ローソン中食商品本部 デイリー部の村田文子さん。
元パン屋さんという経歴から社内では”ムラタパン”と呼ばれているそうで、じつは『マチノパン』のネーミングも、このニックネームから来ているんだとか。
個別取材では、惜しくも販売に至らなかった”ボツ”商品も教えてくれました!
美味しそうなのに…なぜ「ボツ」になったのか聞いてみました!
こちらがそのボツメニュー。どれもかわいい&おいしそうなのに…?
村田さんによると、「くるみのパンは、くるみをたっぷり入れようとしすぎて、焼けたあとにすべてパンから落ちてしまったので再考に。キリンロールは見た目がかわいいんですけど、『キリンって何味…?』と部内でギモンが出まして(笑)。ネコのパンも自信作でしたが、1つのパンに4つの顔を書くので、工場で時間がかかってしまうとボツになりました。
あとは原価が高すぎたり、大きくて食べにくかったり。作ってみないと分からない問題も出てきましたね」。
通常、ローソンの商品は開発部が行い、部長→本部長→社長の承認を経て商品化に至ります。しかし今までとは違った視点を持とうと『マチノパン』では色々な部署から集まった4人の女性がプロジェクトメンバーになり、社長へ直接商品提起をしたそう。
企画したパンは全部で60種類越えというから驚きです!
パン屋に行った時のワクワク感を持ってほしいと、こだわって作られたローソンの『マチノパン』。豊富なラインナップで、朝食・ランチ・おやつにおつまみと色々な楽しみ方ができそうです。
ぜひ店頭で手に取ってみてくださいね!