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しごく(至極)うすい
料理にネーミングは大事だよね。同じオムレツでもさ「美味しいオムレツ」なんてフツーに書くより「ふわふわたまごのオムレット」と書いたほうが食べたくなるじゃん。この商品の場合「至極の一杯」という言葉にやられちゃうわけよ。でもね、至極の一杯はシリーズの名称だよ。商品名は「コク小海老天そば」なんよ。フツーなら「小海老天そば」だろうけど「コク」が付いてるわけ。海老天ってコクのある食べ物かしらんって思うけど、フタに付いてる特製鰹だしつゆに「コクうまの雫」なんて書いてあるわけ。思わずコクコクと頷いちゃうわけよ。とっても美味しそうな響きやん。熱湯を注いで3分。フタを開けるとね、小海老さんたちが大勢いるわけ。こんにちはー。そこへ例の鰹だしつゆをインするんよ。するとどうでしょう。たらーりたらーりと「コクうまの雫」が落ちるじゃあーりませんか。もう気持ちが完全にネーミングに乗っ取られてるんだなこれが。んじゃ、いただきまーすと食べ始めたわけ。あれ?うっすーい。東日本風の味付けのはずなのに薄い。ちゃんと鰹だしの風味はする。でもちょっと上品すぎる。コクという言葉を2回も使うほどコクはないよ。これは名前負けしてる感じだなぁ。明星の至極の一杯シリーズはラーメンで始まって、後入れの調味油に「コクうまの雫」と書いたのだ。その流れで天そばを開発したからか、後入れのだしつゆはチョッと無理矢理な感じがするなぁ。至極と言うからには構成より味にこだわってほしいなぁ。と考えながら実食を終えたのであった。